遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

五年目に入りました。

本人の老化が進み、日常の食生活にかなり支障が出始めたこともあったのか社協の弁当配食を受けることとなりました。最初の配食があった時に言ったのが「最初から狐か」との悪態でした。そんなことを言いながらも満足したようでした。

 

◎五年目(2014年)

大きな変化は、社協の弁当配食を受けるようになったことです。週3回、しかも本人確認をしたうえでの配食ですから、無事かどうかの確認をして貰えます。遠隔地からの介護をしていますと本当に有難く感じました。

本人確認と言えば、以前から5本パックのヤクルト(5日に一回)、牛乳500mml(2日に一回、1㎞位離れた同村の方)、新聞を取っており、その方々には折を見てお願いをしてありました。

母は相変わらずですが、やはり押し寄せる老いを感じざるを得ません。

それから姉が最初入って居た施設でトラブルがあり施設を変えましたが、主題ではないので省略します。ただこの間、甥・姪は大変な努力をしており、叔父として出来るだけの協力をしなければという気持ちは持っていました。

一寸変わった事と言えば、台風でお勝手側の屋根の近くの外壁の漆喰が落ち、その処置をしました。

五年目1回目(2014年4月9日)

午前10時半頃無事着きましたが、例によって片付けと買い物(車のバッテリーが上がっていて修理後となり昼飯は抜きでした。)で今日は終了です。

台所、風呂、便所の汚れも以前より酷い状況で、もうとっくに一人暮らしの限界を超えていると思いますが、いくらヘルパーさんとか弁当の話をしても頑固に受け付けません。何とも困ったものです。

ただ冷蔵庫は何も入っていなく、良く来ていた魚屋が来なくなったとのことでした。(亡くなられたのを後で知りました。)

買い物は近くの小売店で必要の都度買って食べているようです。そこには限られた商品しかありませんが、私がお婆ちゃんの様子を尋ねた時に、お菓子等甘い物をよく買うとの事でした。

体は元気そうですが、話は何回も同じことを確認したり、気になっていることを何回も言ったり、物を無くすのは相変わらずと言うより更に進んでいる様です。

外回りは結構草取りをしてあって、多分ボチボチやっているのかなと思います。

今日はこれから弟の次男の結婚時の写真とか私の孫の写真を見せようと思っています。

六日目(2014年4月14日)

今回は草もそんなに生えておらず、諸々の作業も簡単に済みました。(車のバッテリーが上がったとか、草刈機の刃を交換するねじ山がすり減っていて、刃を替えるのに大変だった等がありましたが・・・)

お婆ちゃんもそれなりに元気な様だし、残りの日にちで周辺の整理とお婆ちゃんの今後の当分の買い出し等をして17日にこちらを出発します。

五年目2回目

二日目(2014年6月11日)  

昨日から今日のことについて

①昨日

到着後買い物、部屋の掃除、洗濯で終わり。

台所は今までよりも状態は悪く、煮たものが腐っていた状態が二か所、焼き魚がガステーブルの中にそのままでした。

掃除をし始めると次から次へと汚れが目立つので、かなり手抜きをしながらその日の態勢を取ったという感じです。

後、絨毯とこたつ布団を片付けました。

②今日

昨夕、甥から急遽姉のところに行くとのことで一緒に行ってきました。朝8時に出て、14時頃帰って来ました。

姉は比較的元気でしたが、色々細かいことが面倒な様子でした。薬の影響かも知れません。日曜日に変更した施設に入居したにも関わらず、段ボールがそのままになっていました。「なぜ開かないのか」を聞いたら「実家に帰るから」とその場繕いを言っていました。

これではまずいと思い、開梱をして洋服をハンガーに掛ける等をしたら部屋らしくなってきたので、本人も何となく落ち着いたと言った感じです。何とか落ち着いてくれることを願うばかりです。

それから、近所の方で既に社協の弁当サービスを受けておられる方に協力をして貰い、二人でお婆ちゃんを説得して何とか納得して貰い、弁当サービスの申請を市役所でやってきました。

と言うことで昨日、今日とも未だ野良仕事はしていません。

明日からぼちぼち始めようと思っています。

六日目(2014年6月14日)

この度は天候も良く草刈は今日で全部終わりました。

後は、刈った草の焼却、庭の生垣の剪定その周辺の除草、お墓の掃除、家の中の気になった部分の修理、清掃と言ったところです。

それから明日10時に弁当の配食サービスの調査のため、介護の担当と民生委員が来ます。

お婆ちゃんの現況を包み隠さず話をすれば問題ないと思います。更に買物も小売店では限られた物しか有りませんから不便です(お婆ちゃんは同じ地区でも小売店から遠くの人と比べれば便利だと言っていますが)。

九日目(2014年6月17日)

たまには良い話を。

15日予定通り社協の方が見えて、状況をお話ししたところすんなりと弁当を配食して貰える様になりました。

その結果を受けて、今日午後4時社協の弁当担当が我が家に来てくれて、所要の説明と通帳からの引き落とし等の手続きを終わりました。

明日から配食が始まるとのことです。

①配食は月・水・金の3日、但し祭日、お盆、お正月は無いとのこと

②1食400円で1100~1200の間本人に手渡しとのこと。本人不在の場合は、入口に張り紙を張っておいて持ち帰るとの事でした。一応家に不在の場合は、納屋か田に出ていると思うので周辺の納屋・田等について説明をしました。

配食人はボランティアーで月・水・金それぞれ別人とのこと。

③緊急事態(お婆ちゃんが倒れている等)の場合は近所の親戚に連絡をして貰うように依頼。

自分としては本人確認をしてくれるので有難いのですが、その説明があった後、お婆ちゃんを納得させるのに一苦労がありました。相変わらず面倒がっていましたが、これが如何に便利かを繰り返し説明し取り敢えず納得しました。と言うことで明日が楽しみ。

十日目(2014年6月18日)

色々ご心配をかけしましたが、本日1130頃配食があり、お婆ちゃんも気に入った様子で、ホッとしています。

配食前は「掃除をしておかなければ」とか、「玄関に運んで貰おうか」等例によって余計なことを気にしていましたが、お勝手から配食があり直ぐ帰ったら安心をした様子でした。

中身はいなり寿司6個、サバの煮もの風、サラダ、漬物、バナナ少々でした。見たときに「初めから狐(関西ではいなり寿司の事を狐寿司と言います。)か」と悪態をついていましたが、食べながら「これで作る手間が省けるし、買い物も楽になるからと」良い面を話しているうちに段々気に入ったらしく、喜んでいました。何時も間食をするものだから三分の一程しか食べず、夕食も残りを食べていました。

多分弁当一個で2~3食分になるのだろうと思います。

と言うことで軌道に乗れば「これは良いな」と思っています。

 

本日は以上です。