遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

弟が家族ぐるみで母の様子を確認してくれた。

4年目に入りますが、自分が行く前の春先に弟家族が行ってくれて、色々確認をしてもらった。以下はその時弟が感じたことへのメールのやり取りです。

 

◎四年目(2013年)

春先に弟家族が、お婆ちゃんの様子見方々激励に行ってくれました。お婆ちゃんは、年の割には元気なものの徐々に弱ってきています。

むしろ姉の変化に対応するため、甥・姪との協力が欠かせない状況でした。

子育てと違い、何時まで続くか読めない不安はありますが、一歩引いてと言うか客観的に構えて、公的機関を含め、色々な手段を活用しつつ進めて行く必要があると思います。

2013年3月29日:義妹から、行った時の連絡があったのでそれへの返信

先日は本当にお疲れ様でした。

 お婆ちゃんの衛生状態には本当に閉口しています。 

魚の腐った様な臭いは毎回です。飛び散った鱗、食べ残し・忘れた魚、焼いたのを忘れた物、冷蔵庫の状態・・・

 捨てるゴミをチェックするのも何時ものこと。 

多分お婆ちゃんが今まで生きてきた最低の状態を基準に、それより少しでも良ければと思い頑張っているのでしょう。 

私も段々歳を取ってきて何時までも元気でいる訳ではないので、その辺をぼちぼち汲んで欲しいと思う今日この頃です。今回その辺をよく話してみようと思っています。 

それから土曜日に甥・姪と一緒に姉に会ってこようと思っています。

弟からのメール

兄さんへ

お袋は、もう一人で住む限界を越えつつあると感じました。

また家も全て、徐々にではあるが古くなっています。

私どもの”越えた”とお袋の”まだ越えない”が葛藤しており、この気持ちがお互いにあるのでしょう。早く、お袋が私たちに任せる様に気分転換すれば良いのにと思います。 

故郷で下記の出来ごとがありました。 

 <墓参りの出来ごと>

○叔母の墓石を懸命に探したがとうとう見当たらずで3人(弟、義妹、弟の息子)とも残念であった。

<家庭>

○ケヤーマネの居場所等、コメント文が多数貼ってありました。(兄さんに感謝)

〇納屋の中央屋根が下方の方に沈下している。このままでは危ないので私は納屋を壊すべきだと思います(再度検討を)。

2013年3月30日弟へ

・一人住まいの限界は言う通りで、お袋が自分たちに任せてくれれば色々なことがどんなにやり易いことかと思う。お金も何とかなる訳だから後は本人の決断次第なのだけど、それが知っての通り頑固に譲らないものだから今に至っている。多分本人は好きな時に寝て、好きな時に起きて自分の思い通りに出来る今の環境が最高だと思っているのだろう。

人生の最後をどのように過ごすかという問題であり、自分としても悩ましい部分。

・納屋の件も「何れ壊さなければならないのだから早い方が」と言ったけれど、「家の裏が丸見えになるから厭だ」との事。天井が少し落ちかかっているけど、あれも先般の大雨で天井が落ちた時の名残です。見たとおり、ほかの部分は整理(結構大変だった)出来たけれど、あの部分は私の力では落ちなかったので、そのままにしておいた方が良いだろうと判断をした部分です。 

要約して 

お婆ちゃんはもう歳なのだから色々出来ないのは当たり前。そこで私も生活態勢について再度話をしてみようと思っているけれど、今後はお前も同じ意見だと言うことで話をするので、何かの時は後押しを宜しく。多分難しいと思うけれど・・・・

2013年3月31日

弟へ

昨日のメールを読みなおしていて気がついた件を追加。

・屋根の沈下を天井の事と勘違いしていました。屋根は大分前から沈下しています。多分天井の重みが影響をしたと思われ、その天井が大雨で落ちたので少し和らいだかと思っていますが、プロのお前が言っていることだから、その辺を踏まえ再度お袋に話してみます。

お袋の生活状況は自分としてはある程度酷くなっても仕方がないと覚悟をしています。そうでも考えないとやっておれないと言うのが実感です。どうしようもなくなってくると本人も受け入れるだろうと思うからです。ただ本人が知らなかったが為に余分な苦労を掛けたくないと思い、情報提供とそれに対する協力は惜しまないでやろうと思っています。兎に角今の自分の悩みはこのことに尽きます。

 

本日は以上です。