遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

事業所の方が来るのであれば掃除をしなければ

外回りの片付けは四苦八苦しながらも進んでいます。そんな中事業所の方が来ることとなり、外面の良いお婆ちゃんの気遣いが凄い。普段は整理整頓に無頓着な人がまるで人が変わったようにバタバタ。また来た時の対応が面白い。

 

51日目(2010年9月1日)

先ず古本を出し、鉄柵切断手伝い、その合間をぬって納屋の片付けでした。

①古本

一輪車で4回往復しました。月一回ですから一杯溜まり、結構大変でした。

自分と弟の学生時代の物が結構多く、責任を感じながら出しました。

②鉄柵切断完了

70歳で甲府生まれの方ですが、現在どういう訳か姫路に住んでいて廃品回収業をしているとの身の上話を聞きながら鉄柵切断を手伝いました。鉄柵にまつわりついたツル等を取り除いたり、からまった木の根っこをチェーンソーで格好良く切り取ったり、道路から遠く離れた切断済みの鉄柵を道路近くに運ぶのを手伝ったりでした。搬出そのものは未だ少し残っており、明日以降となります。

 ③納屋の片付け

大分片付けも進み、物を置くスペースが出来てきたので、今日はあちこちの納屋の、それも封を切ったものとかを含め肥料を一か所に集めました。それを見たお婆ちゃんは、「こんなにあったのであれば商売が出来る」とのコメント。

参ってしまう。でもまだまだとは言え最後が見えてきた感じ。                                               52日目(2010年9月2日)

何時までも暑い日が続いています。こちらはエンドレスの作業をやっていますがそんな中、鉄柵の撤収が完了し、その後納屋の整理と焼却が並行作業でした。

 ①鉄柵の撤収完了

朝から昨日の切断した鉄柵を撤収し、鉄柵にまつわりついていた木の切断とかその周辺に散らかっていた木端を集めて何時か焼却出来る様にしました。ただ打ち込んであるコンクリートがそのままになっていますので、今後要検討です。

②納屋の整理と焼却

昨日は肥料を整理しましたが、今日は園芸用の鉢とビンの整理をしました。またまた梅酒が出て来ましたが、あとは殆どが豆等でした。植木鉢も結構多く、お婆ちゃんは、「忙しくて片付けをする暇がなかった」と言っているがやや怪しい。

今までと変わった事と言えば壊す予定だった納屋の修理をした事です。入口左の窓の下の羽目板が腐食して隙間が出来ていましたので、台風の時のことを考え内側から大きな板を打ち付け、隙間のないようにしました。

焼却は先般切った小枝を主に、整理していた間に出てきたゴミと一緒に燃やしました。

速度的にはボチボチですが、少しずつ綺麗になってきています。納屋の全般から言うと、6割から7割位進んだ感じです。

53日目(2010年9月3日)                                                 

朝から納屋の片付けをしていたら、農協と介護事業所から電話があり、11時からは農協へ、午後2時からは介護事業所との話し合いがあり、3時半から再度片付けをして今日は終了です。

①納屋の片付け

結論から言うと、第一の納屋の入り口から北側半分は終了し、出来たスペースに肥料とか植木鉢等を集積しています。ここにはまだまだ空きスペースがありますから色々工夫しながら各種道具類等を分かりやすく整理して置きたいと思っています。なおウォーターカップ(牛が水を飲む道具)は未だ生きていました。

その他の場所は、大分搬出していますがまだまだ細かい部分で、肥料・農薬・本来家に置く物・場合によっては食べ物・金物・壊れた瀬戸物・ビンそれも汚れたビン等雑多に入り混じっていますので、どんどん片付けると言う訳にはいきませんが、でも台所等と違い少々汚れていても気にならないし、やりっ放しで食事でも就寝でも出来るからそういう意味ではやり易いので助かっています。

②農協

先回届け出印がないとのことで手続き中でしたが、この度終了し、本来7月10日及び11日に継続手続きをするべき定期3本を1本にまとめ今日付けで再度定期(273万円強)に入れ替えました。利息が約8千円位加算されていました。

 ③介護事業所との話し合い

事業所の方お二人が見え、今後の予定を決め契約をしました。今月22日水曜日1400から1530の間にヘルパーさんが見えるとのこと。自分がいる間に少しやって貰おうと言う事になりました

今日の訪問は午前中の電話調整で急きょ来たものだから、お婆ちゃん、「掃除も出来ないし準備の時間がない」と盛んにぐずりましたが、「これから長い付き合いになるのだから準備の必要はないし、掃除片付けなどしていると何のための介護か分からないだろう」と言い強行しました。

そのことを来た方に伝えたところ大笑いで「介護に来て被介護人が疲れていたのでは困りますよね」との話があり、お婆ちゃん少しはほぐれたかも知れない。

その後台所を案内した際、事業所の電話番号を始め色々書いてあるのを見て感心されるとともに、一応お世辞で「綺麗になっていますね」と言うのを聞いたお婆ちゃん、すかさず「散らかしっぱなしで」と答えていました。よく言うよね。   

 

本日は以上です。