遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

我々が当たり前のことが、お婆ちゃんには当たり前ではない。

やっと、台所、食堂が終わった。他の事と同時にやっていたとは言え、約2週間かかった。至る所にゴキブリの糞・死骸・ネズミの糞とお婆ちゃんのごちゃ混ぜとの戦いでした。

 

15日目(2010年7月27日)

朝7時半に友人を送ってから最後の茶箪笥を綺麗にした。

食卓の下にあった物とか、取り出した食器等を未だ納得していないが、明日には台所を終了予定。

お婆ちゃんは誰かが来るとなると気使いが凄い

何回も同じことを聞くし、「自分でやるから心配をしなくも良い」と言っても、心配で仕方がない様子。それから何か出ていると取り敢えず何処かに納めてしまう。でも帰ってからは安心したのか気が抜けたように14時頃まで寝ていた。起きて言ったのが、「昨日来たのはどういう人だったのか」との御下問。どうも寝とぼけたようで、説明をすると思いだしたけれど、やや年を思わせる瞬間でした。

さて仕事の方はお婆ちゃんが起きると、相手をしながらだからドーンと速度が落ちます。

でも焦っても仕方がないし、バカを言いながらボチボチやっている。

最近収納にも気を使っています。同じものは出来るだけ同じ場所に、使用頻度の高いものは取り出しやすい所に、見た目も少し配慮したいし・・・で中々難しい。一旦納めた物を入れ直したり、また元に戻したりしながら徐々に収まっています。                                                      

16日目(2010年7月28日)

今日は思いのほか強敵だった台所を終え、風呂に移行した。

その間、朝30分・夕方1時間やや涼しかったので草刈りをした。

①台所

振り返ると、市役所とか買い物とかがあったとは言え、約2週間掛かかった。まだ暫く使ってみないと、お婆ちゃんの立場での使い勝手が確認されていません。我々が簡単だとか、当たり前のことがお婆ちゃんには当たり前ではない。中々開かないとか、高さが違うとか、読めないとか、意味がわからない等。少しは配慮した積りだが、暫くやってみて成程と思うことは柔軟に対応しようと思います。 

②風呂

どうも難敵は扉等で見えなくなっている場所のようです。今日も風呂はすぐ終了すると思い、脱衣所から始めた。先ず鏡の両サイドについている収納庫、次いで天井、横壁と順調に進み、洗面台の下の収納庫に進んだ際、台所の収納庫と似た様相。醤油こそなかったけれど食器洗剤を含め、何故ここにあるのかと思うようなものもあり、台所へ行ったり来たりしながら「意味が分からないのか、横文字が読めないのかなー」と思いながら片付けているうちに時間が来たので、一旦中断をしました。

③草刈り

今日は思いのほか涼しかったので、予定を少し変えて朝と夕方草刈りをした。予定のほぼ半分は終了したと思う。残っているのが、家の前の田と倉庫の裏の狭い場所と崖。また天候と相談をしながら進めようと思っています。

④その他

・お婆ちゃんに、「皆に何か言いたいことがないか」と聞いたけれど照れて「元気でやっているとのみ伝えて欲しい」とのこと。

・草刈りをしていて草の間にスイカを見つけ、食べたら美味しかった。

・収納庫はどうでも良いような物とか古い物が出てきたが、大事な物は何も出て来なかった。           

 

今日は以上です。