遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

出来れば最後までこの家で

来て六日目になります。でもまだ台所

 

6日目(2010年7月18日)

今日は台所だけに集中しましたが、やっと天袋(観音開きで4か所と片開き1か所の9か所)まで終了しました。

これで茶箪笥2つと冷蔵庫、ガステーブル、天袋まで終了しました。

今日のトピック

①冷蔵庫の裏側:中も凄かったけれど、ここも凄かった。

冷蔵庫の上にある神棚に松を活けているけれど、その葉っぱが落ちてそのままにしているものだから長年かかって腐食していた。最初何かと思ったが、取り除いていて腐った松葉が出てきて分かった。お婆ちゃんに見て貰い、今後神棚に対しどうするかを二人で考えようねと言う事になった。

水筒が8つ出てきた。こんなに使わないので今後どうするかはお婆ちゃんに検討して貰う事とした。

③一番大きなサイズのごみ袋にごみを3袋出した。日課になっていますが1日1~2回裏の畑で焼却処分している。

④砂糖、塩、お茶、麦茶、カタクリ等粉系の物が封を切って数か所から数袋出てくるものだから全部1箇所にそれぞれの容器に入れて集結させた。多分これからもどこかから出てくることが予想される。今後は同じ様な物は同じ場所に置く所を決めて、容器に何を入れているかを書く事にした。お婆ちゃんには「どんなに頭が良くてもこれだけあちこちに置くと分からなくなるよね」と説明し了解を得た。

視点を変えて

まずお婆ちゃんは「出来れば最後までこの家で一人気ままに毎日を送りたい」と言っている。そこでここ数日で感じたこと。

90歳という年齢を考えると思考も健康も動きも「凄い」の一言。

多分自分一人で頑張ってきた成果だと思う。これは褒めるに値すると思う。

②頭脳および思考

かなり物忘れが酷くなってきており、同じことを何回も聞く

さっき言ったことをまた繰り返す。ただし考え方に頓珍漢なところは見られない

③健康および動き

「どこも悪くない」と言って病院へは全然行かず、なんとなくそれを自慢にしている様子。動きもゆっくりだけれど全部自分の事はやってのける

ただし整理をしても洗い物をしても、細かい部分は出来ていない。性格的なものか年のせいか良く分からないがこのままだとやや問題。

睡眠も夜11時ごろ寝て朝5時~6時ごろ起床、昼前に2時間位昼寝、昼食後2時間位昼寝、夕食後1~2時間仮眠。合計すると半日は寝ていると思う。

それから前後したが皮膚に少し痒みがあるらしくしょっちゅう何処かを掻いている。

④その他

文章を読んだり書いたりまた何か資料を整理したりすることが滅法面倒になったので嫌だとのこと。今後一人ではやや心配。

以上からまだ気がついていない部分もあると思うけれど本人の希望をかなえるにはやはり介護支援に早めに踏み出した方が良い考えている。

 

本日は以上です。