遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

三年目に入りました。母は物忘れはするものの元気なのに、姉に変化が・・・

以前から予兆はありましたが、姉の変化が現実化し甥・姪と協力しながら対応することとなりました。当面両面作戦です。母の体が年の割には元気なのが救い。

 

◎三年目(2012年)

このテーマの主題ではないので、細かいことは省きますが、姉には男女二人の子供が居て、彼らが未だ小学生の頃に離婚し、その後暫く実家に居ましたがこのままではいけないと言う事で、神戸で職を見つけ60歳まで働いていました。

その後ギリギリだろうけれど年金と預金で何とか自分の人生を全う出来る見通しを立てて、人生を楽しみながら時々母の様子を見てくれていました。

ところが姉が70歳の2月下旬に、姪から私に突然「母が変だ」との連絡が入りました。

言われてみると、ここ1~2年位前から心当たりがあり、 甥とも連携を取りながら今後の計画を立てようと言う事になりました。

考えてみると、彼等が小さい時に他の子供たちが味わわない苦労をさせておきながらこの期に及んで又この様な苦労をと思い、「お前たちは未だ現役の世代だし私の出来るだけの協力は惜しまないよ」と伝え、姉の事に関しては3人で協力しながらその後の対応をしました。

その後本当に色々なことがありましたが、彼等の努力もあり、アルツハイマー認知症と分かり、年末にケアホームに入所と言う運びになりました。という事で、母・姉への異質の認知症に対する両面作戦でした。

2012年3月29日

弟夫婦へ 

過日は有難うございました。楽しいひと時でした。 

さて来月5日に母のところに行って来ます。 

今回はお婆ちゃんの事と姉の事で、何かと面倒な気もしますが止むを得ません。 

姉とは7日に甥を呼んで話をしようと言う事になりました。姪は当事者で何かと感情的になる恐れがあるため、今回は甥・姪話し合いの結果姪には外れて貰いました。 

また何かあれば連絡しますが、今回はそう言う訳で今までのように報告しないかも知れませんが了解下さい。

三年目の1回目

 一日目(2012年4月6日)

弟夫婦へ 

昨夕着きました。

お婆ちゃんは思いの外元気です。ただ物忘れはかなり進んで来ています。今朝も農協の普通貯金の通帳探しでした。話も何回も同じ話で聞いている方が疲れます。 

さて姉が明日来る予定だったところ、急遽16日に登山があるから来られないと3日前にお婆ちゃんに連絡があり、今回は姪だけが来ると言う事になりました。随分日にちがあるのにと思いますが・・・

 甥はどうなるか分かりませんが、何れにしても良く話を聞いてやろうと思っています。 

周辺は草も余り生えておらず、当面はお婆ちゃんの相手と言ったところです。 

六日目(2012年4月11日)

弟へ 

土曜日(7日)の午後2時頃~5時ごろまで甥・姪が来て色々話をしました。

その後日曜日に甥が姉のところに出かけ、様子を見て来てその結果を月曜日に話してくれました。以下順を追って説明します。

 彼等との話の結果は、今までの情報交換をして、それを受けてどの様にして診断を受けさせるかと言う事でした。

2年位前までは姉の矛先は私に向いていたのが、私が故郷の事をやり始めたころから姪に向いた感じです。

実の母親であれば、嫁ぎ先に迷惑を掛けない様に娘をかばうのが普通なところ、逆をやっているから姪が可哀想でなりません。

「お金を取った」「年金を騙している」等あげると一杯あり、「診断を受ける際には先生に資料として出せるように準備するように」と伝えてあります。

姪が表に出ると姉が興奮するだろうから当面自分と甥が表に出、色々日常生活を確認(多分色々支障が出ているはず)することから始め、70歳になるから受診をしたらと勧めることとしました。 

次いで甥が見て来た様子では、家の中は散らかっており、パソコンもデスクトップとノート2台あるけど、パーツが足りなく使える状況にない等色々支障が出ていると思われるが、話の様子は普通と変わらなかったとのこと。 

さて話は変わりますが、姉は7日に会うと言っていたにも関わらず、「山登りがあるから16日まで帰れない」とお婆ちゃんに連絡があり、自分は実はまだ会っていません。 

と言う事で今後は姉が来た際に、自分と甥で日常生活確認から受診を勧めようと思っています。

いよいよ最後は区役所に出かけ、恥を忍んで家庭の事情(子供はいるが早くから離婚をして一人住まい、兄弟は遠方、最近の状況)を説明する事を考えています。

十五日目(2012年4月15日)

弟夫婦へ 

5日夕に故郷に着き、前半は姉騒ぎで費やし、後半は家の周りの草刈りでした。それも終わり、少し家の掃除等をして18日にこちらを発ちます。

途中姉の区役所で介護の手続きと、年金機構へ年金の確認に同行する予定です。

お婆ちゃんは昨年秋とそんなに変化はなく、今の所元気です。

心配は姉で、年金を貰っているのかどうかも定かではなく、認知症の分野は進んでいると思います。

今後医者がどのような判断をし、介護がどの様な手を差し伸べるのかを相続権のある二人の子供たちと協力しながら見て行きたいと思っています。

長く生きていると色々な事が起るもので、まさかと思いながらも現実の問題として如何に対応しようか考慮中です 。

十七日目(2012年4月17日)

 今日は天気も良いし、玄関先の花も綺麗に咲いているのでお婆ちゃんの写真を撮りましたので送ります(写真省略)。 

玄関先の松も綺麗に整っているので、併せて撮りました。 

お婆ちゃんは、動きは大分鈍くなってきていますが元気です。

 明日こちらを発ち、神戸で姉対応をし、夜行バスで明後日朝東京に帰ります。

 

本日は以上です。