遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

農地の有効利用はないのか

家周辺の田を整理しながら、法務局・市に出向き、相談したが前進がなかった。

 

四日目(2011年5月14日)

今日も好天に恵まれ、終日草刈り。家の下と前の田の一部を終了。

このままではすぐ終了してしまうので、滞留期間等を考慮し少しペースを落と

すこととした。この2日の草刈りの間にちょっとした出来事。

その一つは大きなシマ蛇が草刈り機の音にびっくりして慌てて石垣のほうに

逃げたが立ち往生、これがウナギであればと思うと残念

その二つは草を刈った後にカラスが一匹付いて来て離れない。

時には2m位まで近づく。一体何故だろうと考えてみたら、多分草を刈った

後には虫等の餌を見付け易いからだと思う。そう考えて見回してみると他の鳥

もいた。彼らも生きるのに必至。

お婆ちゃんは、体は元気だけど、大分疲れやすくなった様子。殆ど休んでいるか、出て来てもほんの一寸だけ。また自分でも「年を取ると疲れ易い」の連発。

そこで私が「お婆ちゃん、体が動けなくなるとどうするか解るか?」と聞くと「どうするの?」とお婆ちゃん、そこで「頭とお金を使うのだよ」と言うと、お婆ちゃんニコッと笑って「違う、子供を使うのだ」と。以前話したことを覚えていたのかどうか

物忘れは以前と同じで、21日に叔母の一周忌があることを忘れ、「21日何かあったよね。」とご下問。「思い出してみな」と言ったけど、思い出せないので、「一周忌だよ」と言ったら「誰の?」との事。居眠りをした後だとは言え、時々こう言うことがあるので、少し心配。

去年介護の認定を受けたのを上手く利用すれば良かったのだけど、嫌だと言うし、今後のことを何か考えなければと思う今日この頃です。

五日目(2011年5月15日)

今日も晴天に恵まれたが、仕事を開始したのが、9時過ぎと何時もより遅く始め、4時前には終わった。後1~2時間もすれば終わるけれど、ゆっくりペースに切り替えた。お婆ちゃんは明日出すごみの準備とか、スイカ周りの草取りとかで今日は張り切っていた。

ところで、昨日夕御飯が終ってから魚屋さんが、はまち(ぶりの子)と中アジを売りに来たので、1000円であれば買うと言ったところ、中アジ10本を付けて売ってくれた。当分魚ばかりになりそう。

六日目(2011年5月16日)

今日はお婆ちゃんが準備した缶ゴミを出した後、午前中は市役所、法務局、買い物で終わりました。

市役所、法務局はお婆ちゃん名義の田90㎡評価額約1万円がまだ名義変更しないままあり、それを変更しようとして行って来ました。

ところが法務局では、田の場合は遺産相続でない限り農地委員会の許可が必要ということで農地委員会に行ったところ、農業をしないのであれば変更できないとの事

去年父の名義を変更したことを伝えたところ、遺産相続であれば問題ないとの事。法律による縛だからやむを得ないので、このまま放置することにしました。その際、折角だからと思い、「農地の有効利用はないか」と尋ねたところ、「近くの使わなくなった学校跡地の処置にも困っている位だから公的にはない」との事。知らないが為の無駄骨で全て上手くいかずガックリ。

午後は1時から草刈りを始め、40分で終了しました。一息入れて、3時前から学校の下の刈ってある草に火を入れましたが、燃えはイマイチだったので、後日再度燃やすこととしました。後は片付けとか家周辺の整理とか墓参り等をする予定です。

七日目(2011年5月17日)

午前中は家の周辺と道路沿いの溝も含め草取りをした。午後は学校の下と家の下の先日刈り取った草を焼いた。去年のように燃えは良くないが、なんとか燃やしたという感じです。

ところでお婆ちゃんは歌番組が好きみたいで今朝から新聞を見て歌謡コンサートがあると言って楽しみにしています。先日も歌番組の時に一緒になって歌っていた。これと言って楽しみがないから唯一の楽しみかもしれません。

 

本日は以上です。