遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

基本的な考え方の違いが全てに影響

住んでいる環境、生きてきた経験等により色々な考え方があろうかと思いますが、親子でも生活環境の整理に関しこうも考え方が違うのは何故だろうと考えてみると、家を出てから経験をしたことが大きかったのかと思います。

 

59日目(2010年9月9日)

今日は昨日片付けた納屋から出て来たビン類を整理、買い物、その後家の下の田の刈ってあった草を焼き、第二の納屋の戸を少し様子見しました。

①ビン類の整理

これがなんと玉ねぎのコンテナに12杯と大袋1杯でした。それぞれ茶色、緑・青等色つき、無色、その他雑多なもの、危険物に区分し、しかも汚れを取りながらですから3時間位かかりました。

②草を焼きながら第二の納屋の様子見

草は火を着ければ後は燃えるのを待つだけですが、第二の納屋の戸はお婆ちゃんによると動かないとのこと。色々周りを見ましたが、理由が分かりません。多分錆びているのでしょう。ところが挑戦をしてみたら、なんと右側は動きました。でも左側はビクともしません。運良く右が動くので、中の大きな物も出せるから今後の整理に影響しそうです。

左は今後整理しながら様子を見ようと思います。動かない場合の台風対策も検討しなければと思っています。                                                                             

60日目(2010年9月10日)

朝から第二の納屋を片付け始めるとともに学校の下の倒木(鉄柵の外の部分)を燃やしましたが、よく燃えたので田の刈ってあった草も燃やしました。

①納屋の片付け

何時もの通り、食べ物から着る物・座布団・農機具・肥料・ビン・農薬等々雑多に色々ありました。もう大分慣れたと言うか先ず大きなもので燃やせそうなものを燃やし、分別をしながら整理をしています。取り敢えず納屋の二階に上がる部分は整理しました。全般から見ればほんの一部ですが、少しでも広く使えるようになればと思っています。

②学校の下の田の倒木

鉄柵にくっつくようにあった木の株ですが、納屋から出る不要物品と一緒に燃やしました。途中良く燃えていたので、次いでにその辺の枯れ草を燃やしたところこれもまた良く燃えました。

③草焼き

本当は長い木の先に油のついた布切れを巻いて、あっちこっちにどんどん火を着ければ早いだろうと思いましたが、それほど広くはないし、燃えているところから良く火のまわった物を少し取り出し、枯れ草の上を引きずるようにして火を広げました。結構短時間(昼の良く燃える時間約1時間)に学校の下、家の下、家の前それぞれの田三か所(約1反)を概略終わりました。                                                                         

61日目(2010年9月11日)

終日片付けでした。昼休みに従兄妹が来て文書の取り交わしをしました。

①片付け

広い第二の納屋の一階部分に四苦八苦していますが、何とか四分の一位は出来たかなと思います。当分同じことの繰り返しが続きそうです。

いずれにしてもお婆ちゃんとは、整理について基本的な考え方が違うので何時も食い違いが生じます。お婆ちゃんは取り敢えずその場を凌げば良いと言う感じが強く、多分後で忘れるだろうと思われることも何の手も打たず蓋をするというか布をかぶせると言うか見えなくしてしまいます。物もある場所から違う場所に移すだけです

多分長年こうしてやって来たから今の状態になっているのだろうと思いながら続けています。

②従兄妹

昼休みをしている時に丁度見えて、契約書取り交わしをしました。その際、片付けつつある納屋に案内し、「肥料等で使えるものがあれば言って欲しい」と見せたところ、量の凄さにビックリするやらあきれるやら

そして肥料も日数がたてば効力が無くなるとのことでしたが、稲刈りが終われば水田にまいてくれるとのことでした。それから田植えの際、納屋に一杯あった畦につける波板の提供をすることにしました。少しは片付けの足しになると思います。                                                                                  

62日目(2010年9月12日)

今日は暑い中、半分ヤケになりながら片付けをしておりましたら、お婆ちゃんが飛んできて第二の納屋の二階に置いてある「脱穀機を引き取って貰う」とのこと。事情もよく飲み込めないままついでに鉄で出来ている物をどんどん出しました。更に鉄くずとして出してあった物も引き取って貰いました。

午後引き続き片付けをして休憩に戻った際、前の家の方に「久しぶり」と声をかけたところまたまた思わぬ進展がありました。

①片付け

引き続き不要物品を焼却処分したり、台風に備え入口の修理をしたりしています。でもかなり空間が広がってきましたから、間違いなく進んでいると思います。

 ②鉄屑 

脱穀機を始め、鉄関係の物は大分整理できました。まだまだ残っている物もありますが、大詰めに来たと言う感じです。たまたまお婆ちゃんが出かけようとした際、回収車を見かけたので声をかけたそうです。今回はお婆ちゃんのお手柄でした

③前の家の方

今大阪に住んでいるけれど、定年になり時々故郷に遊びに来ているそうです。小学生のころから知っており、何と言うことなく声をかけた際雑談で前の田の話をした所、少しだけど耕したいとのこと

固定資産税分位を出してくれるのであればその分草刈りもしなくて良いし、

OKを伝えたところ奥さんまで出てきてお願いしたいとのこと。

具体的にはこれからですが、お婆ちゃんと相談をしながら100㎡年間2千円位で良いかと思っています。一応納屋とかを案内し、「古い道具(鍬等)だけど使って良いし、野菜の作り方が分からなければお婆ちゃんに聞けば良いよ」と伝えました。

④その他

捨てる神あれば拾う神あり。世の中なかなか面白い。何がどの様に変化するかが読めないところに人生の一つの面白さがあるのかも知れません。ただ間違ったことはしない様にしながら色々なことを楽しみたいと思っています。    

 

本日は以上です。