遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

母が90歳になり考えたこと

今日は第2項目です。介護を始めた切っ掛けです。

 

2 母が90歳になり考えたこと

両親が生存中は、跡取りとしての責任は感じてはいるものの何となく安心していましたが、母が73歳の時に父が亡くなってからは、独居で寂しいだろうと思い毎週末には電話をして安否確認を始めました。

幸い、独身の姉が神戸に居て結構頻繁に様子を見に帰り、母の要望に応じて家及びその周辺の整理をしてくれていたので、それに甘えていた部分もありましたが、当然の事ながら4歳年上の姉が65歳を過ぎた頃から「何時までも私を頼るな」と苦言を貰いました。

そんなこともあり、父が亡くなって17年後の母が90歳になった時、会社からは未だ務めても良いと言われましたが、後悔をしたく無かったので64歳で職を辞し、長男としてのけじめを付けようと考えました。

幸い私は年相応に元気だったのと、会社を辞めても最小限ではあるものの

今後の経済の見通しも立ったので、そう思えたのかも知れません。

そこで母に今後の方向として、東京に来るか、何処か施設のお世話になるか、家でそのまま過ごすかを聞いたところ、「嫁いで来て70年も此処にいるのだから、そのまま此処に居たい」との返答を貰いました。

私に取っては最悪の選択でしたが、主人公は母ですから出来るだけ意に添うように環境を整えるのが務めだと思いました。

尚その時、千葉に居る2歳下の弟は既に脳梗塞の後遺症があるため手伝いが出来る状況ではなかったけれど、母は90歳の割には比較的元気だったので、姉とも相談しながら何とか面倒を見ようと思いました。しかしながら姉にその後とんでもない変化が生じることとなります。

 

今日はここまでです。