遠距離介護体験記

田舎で独居の母が90歳になったのを機に退職し、8年弱遠距離介護をした体験談(姉弟等にメール連絡した内容)及び母亡き後の家、田畑、お墓について

7年強に渡る奮戦記の初年度最初の日

3 7年強に渡る奮戦記

◎一年目

2か月半の奮戦記

私が64歳の誕生日を迎えた時に退社し、約10日後に故郷に向かい出発しました。

その時の心境は、今まではお客気分で帰郷していただけで、気になっていたけれど何もしていないと言う思いから、今までの事を取り返さなくてはとかなり意気込んでいました。

「どれ位滞在するかは行ってみないと分からない」と家族に伝え向かいました

が、結果約2か月半に渡り家の中から外回り、3軒ある納屋の整理、約一反ある家の周辺の田畑等を整理しました。それから何と言っても帰る直前ヘルパーさんに来て貰える様になったのは大きかったと思います。 

以下その時の状況を日記形式で家族、姉弟等にメールした奮戦記です。

2010年の事ながら、皆様がお読みになるともっと昔の話かと思うかも知れません。戦前戦後を体験した私どもの親の世代の考え方、生活習慣、それから田舎の風習等々の背景も考慮して上でお読み頂ければと思います。

 

一年目1日目(7月13日)

7月12日夜、交通費を節約するため新宿発23時の夜行バスで出発し、翌日午前8時過ぎに三宮に着。

そこから更に故郷に向かうバス停に着いた際、携帯が無い事に気づきバス会社に連絡しようとするも時間外。やきもきしながら午前11時過ぎ家に着き、すぐバス会社に連絡したところ座席にあったとの事。

昼食後インターネット接続の手続きを踏んでその足で市役所に出向き、父亡き後の相続手続等何もしていなかったので父親の戸籍・除籍謄本、母、兄弟の戸籍謄本等を取り付けるとともに高齢福祉課で今後のことについて相談をした。

明日午後4時に地域包括支援センターの方が訪問してくれる事になり、いろいろ正直に相談をする事とした。

取り敢えず家の中の風呂・便所と台所を片付けているが、何回拭いてもこびり付いた汚れはとれず悪戦苦闘中なるも、今のところお婆ちゃん(母をお婆ちゃんと呼んでいます。以下同様です。)には「90歳で良く頑張っているね」と褒めて「これを捨てようね」と優しく言い聞かせながらそれなりに楽しくやっています。