1 前言
団塊世代の親が老いて、遠距離介護をしなければならない人が増えていると思います。
私の場合は、昭和21年瀬戸内海の田舎の小さな農家の長男(姉、弟の3人姉弟)として生まれ、将来は農家を継ぐものとして小学生の時から農作業の手伝いをさせられながら育てられました。
小学・中学と成長するに従い、勉強が面白くなり更に上のレベルの学校へと言う気になり、何時の間にか農家を継ぐ仕事につかなくなってしまい、それが東京からの遠距離介護の始まりとなってしまいました。
遠距離介護と言ってもその状況は、お金持ちの人そうでない人、時間のある人そうでない人、健康な人そうでない人、知識・技能のある人そうでない人、被介護者の状況もまちまち、その環境もまたしかりと一人ひとり違うでしょう。
私は、お金はないが時間はあり、比較的健康ではあるものの介護に関する知識・技能もなく全く異業種に飛び込んだような状況でしたが、節約と工夫をしながら、苦労の中にも笑いを忘れず何とかやり遂げることが出来ました。
今では老いればこの様になるよと身を持って教えてくれた母に感謝すると共に、今までやったことのない色々な体験を通じ、得るところが多かったと思っています。
この体験記は、姉・弟始め、私の家族、甥姪等に日々行ったことを報告したメールで、中身が細かすぎる様なことがあるかも知れませんがご容赦下さい。身内の事が赤裸々出ていますが、そのまま採用することでより良くお役に立つのではと思い、恥を忍んで書きました。
母が亡くなってからの葬儀、家・田畑の事、お墓の事については色々な考えがあろうかと思いますが、これも又、遠隔地ゆえの悩みとして捉えて頂ければと思います。
本日は以上です。